子どもの「発達障がい」は食事にも原因が?! オーガニック給食の礎を築いた一人の女性

 

一般的に、発達障がいの原因は主に「遺伝子」だと考えられているのですが、最新の研究などでは食事も関係している可能性が見えてきました。

そこに注目し、子どもたちの学校給食をオーガニックにする運動を始めた女性がいます。

彼女の活動は一気に全国に広がり、今や47都道府県に支部ができるほどに。

今回は、発達障がいと食事の関係性について、最新の情報を簡潔にご紹介させていただきます。

 

右肩上がりで増え続ける発達障がい児

 

まず、日本の発達障がい児の現状について。

「発達障がいの子どもたちが増えている」というのは、子どもを育てているかどうかに限らず、一度は耳にしたり体感したりしているのでは。

実際それは、文部科学省が発表しているデータでも見て取れる事実なのです。

令和元年度 通級による指導実施状況調査結果について より引用

編集長自身、数年前まで看護師として保育園や小学校の現場で働いていたことがあり

  • ・発達障がいと診断された子ども
  • ・情緒が不安定な子ども
  • ・向精神薬を内服する子ども


をたくさん見てきました。

看護師として、と言うより自分の子どもの頃とは全く違う現代の子どもたちの様子に、非常に戸惑いを覚えました。

特に、問題行動を原因に向精神薬を処方されている子どもに対しては、この薬の危険性を病院看護師時代に嫌というほど見てきた分、とても複雑な心境になったものです。

 

発達障がいに関する通説は本当なのか

「発達障がいは遺伝子が主な原因である」というのが通説ですが、もし本当にそうならば、上記の右肩がりのグラフの説明はつかないのでは。

今の子どもたちの親である世代やその親の世代も、同様に発達障がい児がたくさんいないと、辻褄が合わないのでは。

 

米大学が食品添加物と自閉症の関連性を示唆

2019年、セントラル・フロリダ大学のチームが、パンやチーズなどに含まれる食品添加物のPPA(プロピオン酸)が、自閉症の原因になり得るという研究結果を発表しています。

加工食品などに使われているPPAを妊娠中に過剰に摂取すると、腸内細菌のPPAが増える可能性があるという。それが胎児の脳の発達に影響し、グリア細胞の増殖、神経構造の異常、炎症の増加などを引き起こし、自閉症のリスクを高める可能性があるのだとナサー博士は説明する。

https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2019/07/post-12597_1.php から引用

以前、当WEBマガジンでも取り上げましたが、日本は食品添加物大国です。

『なぜ避けるべき?!「添加物大国にっぽん」の中で、知っておきたい食品添加物のこと』

さらに自閉症などの発達障がい児が増えている事実もあるわけですから、この研究結果は到底無視をすることができないのでは。

そしてもし、食品添加物の摂取を減らすことで発達障がいの問題が解決に向かっていくなら、そんな嬉しいことはないですよね。

 

オーガニック給食で発達障がい児が見せた変化

 

日本にも、食事と子どもの発達障がいの関係性にいち早く目を向けた女性がいます。

彼女の名前は「前島由美」さん(以下の動画に登場している着物を着ている女性です)。

【前島由美さんプロフィール】
25年間保育士として勤務。保育士時代に「食と子どもの心身の育ち」に関心を高め、食育指導士資格を取得。保育園退職後、療育支援事業所に勤務。発達障がい児の急増と苦しみの実態を知り、その原因のひとつに現代食による栄養の偏りや農薬などの化学物質が影響を与えていることを学ぶ。食生活の見直しを柱にした療育の実践を目指し、2013年に夢の森いずも株式会社を設立。

 

前島さんがご自身で立ち上げた保育園でオーガニック給食を始めたところ、暴言を吐いたり暴れてしまったりする発達障がいの子どもたちが、みるみる落ち着きを取り戻しコミュニケーションの問題も解消されたというのです。

詳しく知りたい方は上記の動画や著書『輝きを取り戻す“発達障がい”と呼ばれる子どもたち ゆめの森こども園 愛の関わりと連携の実例集』などを参考にしてくださいね。

 

食事と発達障がいとの関連性を確信した前島さんは『フーズ・フォー・チルドレン』という団体を立ち上げ、現在全国に広がっている、全ての子どもの給食をオーガニックにするための活動の礎を築きあげました。

 

『フーズ・フォー・チルドレン』の活動

こちらの団体、現在はトップダウン方式をやめたことにより、各支部ごとの活動がメインになっているようです。

そのため、現在は本部の公式ホームページの運営も終了しています。

ただ、2020年まで活動の軌跡を確認することは出来ますので、興味のある方はチェックしてみてくださいね。

Foods for Children ケミカルフリーな食と農

 

『夢の森フリースクール』について

https://grandmother-izumo.com/ より引用

 

現在、前島さんは島根県出雲市で療育支援事業所『夢の森フリースクール』の運営をされています。

『夢の森フリースクール』では、発達障がいと呼ばれる小学校一年生から高校三年生までの子どもたちが、衣食住を自然に戻す体験を軸に、彼らの才能を開花させる経験をしています。

公式Instagramより引用

 

前島さんは、日本全国にいる発達障がいで苦しむ子どもたちを一気に救うには、新しいタイプの学校が必要と考え、そのモデル校としてこちらの学校を立ち上げられました。

 

初の寄付型フリースクール

通常、フリースクールは国からの助成金で運営されますが、『夢の森フリースクール』は、日本初の寄付型フリースクールです。

財政削減に貢献し、監査に費やされる時間を削減させるため、このような新しい運営システムを導入されたようです。

発達障がいと呼ばれる子どもたちの未来のために貢献したいと思われる方は、寄付の検討をしてみてはいかがでしょうか。

寄付はこちらから

 

まとめ

 

発達障がいと食事の関連性、またいち早くそこに目をつけ、子どもの未来を守る活動をされている前島さんについてご紹介させていただきました。

「発達障がいの問題が食事で改善するなんて信じられない」という方もいるかもしれません。

ただ、どんなに根深そうな問題の解決法も、意外と身近に転がっているものです。

改めて、私たちの毎日に欠かせない食事の重要性を考えるきっかけを作ってみてはいかがでしょうか。

 

文:編集長さくみ

[ 子どもの「発達障がい」は食事にも原因が?! オーガニック給食... ]オーガニック2021/06/18 11:00