本来の自分と繋がり、イキイキとその瞬間を生き切る女性をインタビューしています。
今回はエシカルとエンパワーメントを組み合わせて良い循環を生み出すことをコンセプトとしたブランド『Menary』代表のmaiさんにお話を伺いました。
『My Shining Life』の読者さんにはなじみがあるかも!?
実は『Menary』のPRは当webマガジンが担当させてもらっており、maiさんにはコラムでも発信していただいています。
直接お話をお伺いし、彼女の熱い想いや考えに触れることができ『Menary』デビュー商品の誕生がますます待ち切れなくなりました。
インタビュアー・文・写真 mia
-まず『Menary』について教えてください
maiさん:『Menary』はエシカル×エンパワーメントを組み合わせたコンセプトのブランドです。
まず第一弾として、エシカルな「赤リップ」を開発中です。
このリップはできるだけオーガニック素材を使い、添加物や化学物質などは一切なし!プラスチックフリーかつムスリムフレンドリーと、「ハラル(※)」を意識しています。
ちなみにエンパワーメントとは変えるべく社会構造のこと。
女性のエンパワーメントは女性が働きやすくなるための構造や、システム作りのことです。
日本でもまだまだ浸透しておらず十分に実現できていませんが、東南アジアはもっと難しいのが現状です。
私が『Menary』を通じて実現したいのは、女性が働きやすくなるシステム作りであり、また女性が自信を取り戻すためのサポートです。
※「ハラル」とは、イスラム法において合法なもののこと。
-ハラルやムスリムフレンドリーなど、聞き慣れない言葉が出てきましたね
maiさん:コロナを機に帰国しましたが、実は去年までシンガポールに住んでいました。
日本のメイクやファッションはあちらでは人気があります。
ただ原料や素材の関係で、敬けんなムスリムの女性たちには使えない商品も多くて。そんな友人たちを身近で見て、彼女たちが使える日本製のメイクアイテムがあったら、と考えるように。
ちなみにハラル認証の取得は今のところ日本で、しかも個人の生産者ではなかなか難しいのですが、条件として「ノーポーク、ノーラード、ノーアルコール」があります。
『Menary』ではハラルの内容に近付けるよう意識し、まずは「ムスリムフレンドリー」の商品から始めています。
今回たまたま商品作りに協力してもらっているOEM(※)の会社が、すでにハラル認証を得た商品を作った実績のある会社さんだったんですよ!ツイてるなと思いましたね。
おかげで話も早く、比較的スムーズに進めることができています。
※「Original Equipment Manufacturing(Manufacturer)」の略で製品を製造すること
-ご自身でビジネスを始めたのはコロナ禍の真っただ中ですよね
maiさん:そうなんですよ。シンガポールでの仕事も大好きでいい経験をさせてもらったとは思っていますが、そこでずっと働くことや出世することは考えていませんでした。
当時の自分の生き方に対して「ハッピーな気持ち」が薄れてきていたのが本音。
なので、そこからまた自分のハッピーを見つけるために新たな道を切り開く、ということは私にとって自然なことでした。
-日本に戻られてすぐ独立という流れになったのですか
maiさん:実は『My Shining Life』さんのさくみ編集長とは幼馴染なんです。笑。
一時帰国のたびにお互いの近況報告をしていたので、彼女が独立したと聞いて。そこで彼女に自分の中のヴィジョンを話すうち、「一緒にやろうよ!」という流れになったんです。
そして日本に戻り、一足先に独立した彼女からビジネスの始め方など聞き手ほどきを受けながら起業するに至りました。
だからこそ、『Menary』のPRは『My Shining Life』さんにお願いさせてもらいたくて。
-初めてのビジネスに「赤リップ」を選んだ理由を教えてください
maiさん:私は日本で6年、シンガポールでも3年とずっとホテルで働いていました。
日本のホテル勤務ではリップはピンクやベージュなど目立たない色が基本で赤リップはNG。
それが海外に出て、「人前に出るときは赤い口紅を塗る」ことが普通に。
その場を華やかにしますし、逆にそれがマナーだなんて日本との文化の違いを感じますよね。ファンデーションやアイシャドウは差し置いても、赤リップはマストでした。笑。
その経験から、私にとって赤リップは特別なものになりました。
唇に赤色を乗せると、顔がパアッと華やぐし何より気持ちがシャンとします。スイッチのオンオフの切り替えにもなり、自信を持つきっかけにもなる。
赤い口紅にはそんな力があると思っています。
だから、赤リップを付けるとエンパワー(自信を与える)できるということを伝えたい。
日本の女性はとても器用で細やかなメイクをしていますが、それは本当に自分に合っているからしているのかな、と。流行りだからという理由で韓流メイクを試したり、つけまつげをしていないかな、と一度考えてみて欲しいんです。
その人の魅力を引き出すために必要なものを見直すというか。
個人的に、赤リップはその人の一番の良さを引き出すことができると思っています。
なので赤リップ一本で自分に自信を付けて街に出る、そんなきっかけになるようなリップをと考えています。
つまり、「自分の良さに気付くきっかけ」を、赤リップで表現したいのです。
-なるほど!今開発中の赤リップについてもう少し詳しくお願いします
maiさん:商品名は「BENI」で考えています。
日本って、赤色ひとつとっても微妙な違いがありバリエーションがありますが、今回の赤色を選んだのは、エンパワーメントとしての力強さを表現したかったのと同時に、いろいろな肌色の人が日常的に付けられる色を意識しました。
また先ほども少し触れましたが、原材料もできる限りでオーガニックを心がけているのはもちろん、不要な添加物や化学物質がないため口に入っても大丈夫なリップです。
ちなみにオイルは植物性の、ホホバオイルを使っています。
-日本人のみならず世界に向けて販売されていくのですね
maiさん:そうですね、日本人もそうですが、このリップが生まれるきっかけになったイスラムの国の女性たちにはぜひ使って欲しい!
ゆくゆくは東南アジアの国に小さな工場を作って、エンパワーメントを必要としている女性たちに雇用の機会を作りたいんです。
そして次は、向こうで製作したものを日本で紹介するなどができれば、サーキュレーション(循環)が生まれますよね。
今は世界の現状としてそれが難しいので、まず日本で初のプラスチックフリーかつハラルフレンドリーのリップを作り発信する。そうして日本からサーキュレーションを生み出すことから始めることにしました。
商品の発表は今年(2021年)の夏頃を目指しています。
-このご時世でビジネス、しかもマスクが標準装備となりつつある今リップを開発することへの不安などはありますか
maiさん:ビジネスって市場があることが前提ですよね。
その点においては今、確かにマスクで隠れるリップやチークなどのメイクアイテムは売り上げは50%減と言われています。
でも正直言って、私はマスク云々はそこまで気にしていません。
『Menary』は商品そのもの以上に、コンセプトを知って欲しいと考えているブランドだからです。
不安はもちろんあります。コンセプト自体には自信を持っていますが、果たしてそれが伝わるかどうかという点において。だからこそ売り方、マーケティングを考えることの重要性は感じていますね。
取材に答える彼女は淀みなく流れるように話す。その言葉の数々は、すでに彼女の軸となっている部分だからか、ブレることがなく清々しさを感じました。
今回は彼女がビジネスを始める経緯や、初めての赤リップについてお聞きしました。
次回は『Menary』のコンセプトであるエシカルやエンパワーメントについて、より掘り下げてお話いただきます。(mia)
▶︎▶︎▶︎vol.2「一本の赤いリップを通して自立した女性を応援し、思いやりのある世界を目指すために」
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