「お金のために頑張って働く!」という言い訳が通用しない世界になったら、あなたは今の仕事を続けますか?
AIの凄まじい発達により、そう遠くない未来、そんな世界がやってきてもおかしくはありません。
そんな”新世界”にも通用する「仕事観」を持つライターのmiaの連載「この世界が終わっても変わらない私の仕事観」。
月一更新です!
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仕事をするなかで、私たちはそれぞれの「マイルール」を持っているものだと思うのです。
「7ルール」というテレビ番組がありますが、まさにあんな感じで。その仕事が何であれ、家事や子育てであっても、です。
例え無意識であっても、私たちは知らないあいだにそれらのルールにのっとって仕事をし、引いては「生きて」いるのでしょう。
私にとっては何だろう、と思い返してみると、やはりいくつかあります。
例えば、こちらの記事に書いた「笑顔の挨拶で結界を張る」と言ったこともそうですね。笑

でも一番、と言えばなんだろうと思ったときに、それは「自分らしくいられること」でした。
例えば私はライターとしての仕事で大事なことを、自分にしかできない・書けないこと、とは全く思ってないです。それを言い出したらキリがないし!笑
それよりも働き方、書くテーマ、働く仲間が「自分らしいかどうか」を、私は仕事を選ぶ決め手にしています。
それを象徴するような、こんな経験があります。
海外で暮らしていましたが、どうしても「日本語で書く」を仕事として安定させたくて、そしてクリエイティブ業界が恋しくていったん日本に舞い戻ったときのこと。
自分のなかで最低一年、長くても二年という期限を設け、そのなかで自分の能力を最大限に高めようと、意気揚々と帰国しました。笑
思い描いていたのは、私が初めてクリエイティブの仕事に就いた旅行雑誌時代。
今思い出しても人生で最高の仕事ライフです。尊敬する先輩たちに囲まれ、愛の鞭を打たれまくった数年間は、私の人生の宝物にほかならず。笑
帰国前から応募し、帰国後からすぐ面接に次ぐ面接の日々。ですが、そんな最高の記憶を持ちながらの面接は、どれもいまいち振るいません…。
その後なんとか、webライティングが主なベンチャー企業に契約社員として採用が決まりました。
仕事内容も雇用形態も、可もなく不可もなく。でもそのときは迷っている時間が惜しかったのです。
それにその上司やボスより「こんなこともあんなことも任せたい!」なんて重宝され、「ここにいるのも悪くないかも⁉ 」と思ったのも理由のひとつ。
ですが、もちろんうまくいくわけがないんですよね、焦って決めた仕事なのだから。ここは人も仕事内容も合わなかった、ただ合わなかったのです。
働きながら、時間ができると目を皿のようにして求人広告を探す日々。
そしてあるとき、直感が教えてくれる職場との出会いが!働いていた会社に休みを申請して面接に行き、「現職を辞める」という条件で採用、その場で決まりました。
働き始めてから、実は色々思うことはありました。そこは、ザ・日本ぽい会社、だったのです。
それでも数年間働き上げたのは、仕事内容と人が合ったから。さらに職場にいてとてもしっくり来たのです。
仕事も、以前はその会社が出版する雑誌のみを扱っていたのが、今回はさまざまな媒体に関われることに。アルバイトという雇用形態だし給与は期待外れでしたが、ライターとして稼働できる、それだけで幸せでした。
また、ザ・日本の会社に染まった上司は別物でしたが、同僚たちは皆、海外かぶれの私を私であるままで受け入れて、尊重してくれました。今思えば、寛容な人たちだと思う!笑
「人が合う」とは、その人といて「自分らしくいられる」ということ。それはつまり「波動が合う」とほぼ同類語ではないでしょうか。
ベンチャーは私の居場所と感じられなかった、もはやよく覚えてすらいないけれど同僚からの風当たりもきつかったような…。笑
そんなわけで帰国後、真っ先に決まった職場は数週間で退職。違うと思ったらだらだらい続けない、潔く行動することもとても大切です!
私らしい場所、私らしい仲間、私らしい仕事。
どんな仕事でもそうですか、それを全て手に入れるのは難しいこともあります。そんなときはぜひあなたにとっての優先順位を決めるといいと思います。
私の場合、仕事と仲間が良かったので会社の方針と給与には目を瞑りました。でも、仲間が良かったからこそ、一緒になにかを作り上げる楽しみを味わうことができました。
腕のいいデザイナー、頼れるライター、凄腕の進行管理や校閲、そういうチームに在籍できたことを私は嬉しく思っています。
「どこまで」許容できるかは、自分だけが知っています。
周りがどれほど「そんないい会社辞めるなんてもったいない」と言っても、「辞めないで」と止められたとしても…。だって、彼らがあなたの人生の責任を取ってくれるわけではないのだから!
あなたらしくない振る舞い、言葉を発することが増えたなら、それはきっと「違うよ」のサインなのです。それに気づいたら、手放すことと変化を恐れないで進んでみて。
私たちが持てる能力を存分に発揮できるのは、自分らしくいられることがある種の絶対条件ではないかと、私は思うのですよ。
文:mia