カフェ開業専門スクールの講師として活躍する、「alt. coffee roasters」焙煎士・中村千尋さんを追いかけて

自分と繋がることで自分を生き切り、キラキラと輝きを放つ女性が増えるようにという想いを込めてスタートした「My Shining Life」

同じような志で活動されている方や、私たちの「推し」の女性たちをどんどん紹介していきます!

今回は、以前インタビュー記事を掲載させていただいた、「alt. coffee roasters」の焙煎士の中村千尋さんの別の顔をご紹介。

隔週で大阪に通い、カフェ開業専門スクールの講師を務めている千尋さん。

カフェ開業を目標とする生徒さんたちが淹れてくれる美味しいコーヒーをいただきながら、クラスを二度に渡り見学してきました。

受講される生徒さんたちがカフェを開業したい理由も、働き方もさまざま。

千尋さんの講師としての一面はもちろん、生徒さんたちのミニインタビューも挟みながらカフェ開業専門スクールの一日をレポートします!

文/写真:mia  撮影協力:「Cafe’s Life」

カフェオーナー・焙煎士の枠を超えて

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栄養士と栄養教諭の資格を生かし、児童福祉施設で食育やお菓子作りを教えていたこともある千尋さん。

浅煎りコーヒー専門のヴィーガンカフェ「alt. coffee roasters」を運営する傍ら、今は大阪にあるカフェ開業専門スクール「Café’s Life(カフェズライフ)」で講師もこなしています。

自らの経験に基づくカフェ開業にあたっての内容や、カフェの要ともいえるメニューの考案やコンセプトにいたるまで幅広い内容を教えているそう。

「先生」と呼ばれていた経験のある千尋さんにとって、カフェ開業専門スクールの講師はとても自然体でこなせる役割のひとつ、という印象を受けました。

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二度目の再訪時。また別の生徒さんたちが熱心に授業を受ける様子

 

教えているコースは

千尋さんがカフェ開業専門スクール「Café’s Life(カフェズライフ)」で受け持っているのは、coffee & teaドリンクスタンドカフェオーナーコース」。

彼女は毎週木曜日開催の6ヶ月コースで、隔週で教えています。

生徒さんたちはドリンクスキルの習得はもちろん、名前の通りカフェオーナーとして開業するにあたりその人ならではの「マイカフェ開業計画」を立ち上げるという。

スクールのパンフレットには千尋さんのこのようなコメントが掲載されています。

「長く愛されるお店にするために必要だと思われること。それは、自分が情熱を注げるものに、いかに付加価値をつけられるかです」

まさに「alt. coffee roasters」で実践されていることだと納得です。

「Café’s Life」直営のカフェに潜入!

グラインダーやエスプレッソマシン、サイフォンまで必要なものはすべてが揃う、カフェ開業専門スクール「Café’s Life(カフェズライフ)」が運営するカフェスペースが本日前半の舞台。

木製のインテリアやドライフラワーが馴染む、ナチュラルで落ち着いた空間です。

本日は6人の生徒さんに交じり、私も千尋さんのクラスに潜入してきましたよ。

彼女が登場すると空間は一気に活気を増しつつ、微かな緊張感とまとまりが生まれます。

本人のお店ではないのに、彼女がいる場所はどこでも自身の空間になるといわんばかりにその風景に馴染んでいたのがとても印象的。

 

トラブル発生!?

千尋さんが到着してすぐにミルの不調がわかり、アシスタントの方がスクールまで豆を挽きに行くことになりました。

メルボルンでバリスタとして働いた経験で得た柔軟性や機転を利かして、そのあいだにできることを進める彼女の姿は頼もしく。

カフェ運営ではトラブルはつきもの。そんなときこそ対応力が問われ、成長できるチャンスなのだと教えてくれました。

 

デモンストレーションが始まる!

この日は店員役とお客役に分かれて、実践でコーヒーを淹れるデモンストレーションがメイン。

店員役の生徒さんは二人で、順番にそれぞれ店員としてお客役全員の注文を取り、ドリンクを作って運ぶまでを実演。

今まで楽しくおしゃべりしていた生徒さんも、店員役をする際には少し緊張していた様子。

千尋さんが緊張を解くように、声をかけながら一連の流れに付き添います。

私はブルンジ豆のサイフォン式と、ラテをどちらもホットでオーダーしました。

初めてのサイフォンで淹れるコーヒーに終始ワクワク。キリリと澄んだ風味と決して強過ぎないパンチのある味わいに感動!

「アートはしないので」と断言し、皆を笑わせてくれた生徒さんによるボンソイを使ったラテも美味しかったですよ。

 

カフェがあるのは大阪・中崎町という小さい商店が混在するワクワクする界隈

 

「ブルンジ」と「ホンジュラス」のウォッシュド、ラテ用には「コロンビア」を

 

筆者人生初(恐らく)のサイフォン式!

 

見守りながら必要に応じてアドバイス

 

アレンジドリンクを作ろう

「アレンジドリンク」を作る授業にも潜入。

生徒さんがアドバイスを求めると、千尋さんがスーパーウーマンのように駆けつけます。

それぞれが思い思いに調べて準備してきたドリンクをひとつの空間で作るので、とっても賑やか!

あまりに楽しそうなので、他のクラスの先生が覗きに来ることもちらほら

コーヒーぜんざいやマリアテレジア、家から準備をしていた発酵シロップを使ったドリンクや、お手製ナッツミルクのドリンクなど、生徒さんの個性が表れたラインナップです。

プレゼンテーションからのデモンストレーション、試飲を人数分行うので、終わる頃にはお腹いっぱいになる人が続出。

もちろん座っての講義もあるのですが、私が参加した日は実践のみで「こんなクラスなら私も受けたい!」と思える充実の内容でした。

 

皆さん、他の生徒さんが作るドリンクに興味津々

 

サイフォンは慣れない人も多いよう

 

千尋さんの表情から楽しさが伝わってくる

 

コーヒーがより良く映る撮影の仕方もアドバイス

 

カフェ開業専門スクールで働き方の多様性を探る

クラスの生徒さんたちも個性豊かで印象的でした。

皆さんすでに、開業するカフェをどのようなスタイルにして、何を売りにするなどを計画しているよう。

今までの仕事からカフェオーナーに転身する人、今の仕事をより拡大するためにカフェ開業について学んでいる人などさまざまで、まさに風の時代を象徴するような働き方だとも感じます。

今回の店員役の生徒さんお二人に少し話を伺いました。

 

渡辺朝子(わたなべあさこ)さん

すでにワークショップサロンを運営していて、そのなかで美味しいコーヒーを出せたらと思って受講しました。

主にシニア層に向けて日々をイキイキと過ごしてもらえるように、今まで『花遊び』やシソジュース作りのワークショップを開催。レンタルスペースとしても活用できるようにしています。

私自身が80歳になっても楽しんでいたいから、というのも理由ですけどね!笑」

気さくで美人なお姉さまタイプの朝子さん。

高齢化社会に突入した今、シニア層へ充実した時間の使い方を提案されています。

すでにさまざまなスキルを持っていても、生かす場所がないと可能性は広がりません。

サロンという場所を提供することで、イキイキと生きる人たちが増えそうですね。

岡田健吾(おかだけんご)さん

「リフォーム会社の経営をやっているのですが、休んでスクールに来ています!笑。

このコロナ禍でビジネスに大きな変化がありました。忙しくはしているけれどなかなか大きなリフォームの依頼が増えない日々。

そこでカフェを運営して美味しいコーヒーを淹れたいな、と。そしてお客さまと話していくうちリフォームに興味があれば可能性を示すこともできるし

とても物腰が柔らかくフレンドリーな社長さん。

カフェは事務所兼ではなく、あくまで単体でカフェが理想だそうです。

社長自らコーヒーを淹れるなんて、どんなカフェになるのか楽しみですね!

栄養士で焙煎士、そして講師とさまざまな顔を持つ「alt. coffee roasters」の中村千尋さん。実はこれ以外にもアッと驚く別の顔もあるのですが、それはまたいつか

MSLが彼女を追いかけたくなるのは、軽やかに枠を超えていく生き方。そしてどれもが決して中途半端ではなく、極めている職人気質なところ。

今までのように組織に属する働き方だけではなく、さまざまな働き方がナチュラルに共存していくであろう「風の時代の働き方」を垣間見、刺激を受ける時間になりました。(mia)

 

[icon name=’ fa-sun-o’] カフェ開業専門スクール「Café’s Life(カフェズライフ)

https://cafeslife.jp/


[icon name=’ fa-sun-o’] 「
alt. coffee roasters(オルトコーヒーロースターズ)」

http://altcoffee-roasters.com/

 

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