【門真市・カフェ】地元民の憩いの場所、ローカルビジネス×サスティナブルのビジネスモデル『TSUMIKI COFFEE(ツミキ コーヒー)』vol.2

ツミキコーヒーvol2

 

サスティナブルへの取り組みや、ローカルビジネスを意識したカフェやレストラン、ショップなどを紹介していきます。

前回に引き続き、大阪府門真市にある『TSUMIKI COFFEE(ツミキコーヒー)』で、NPO法人(特定非営利活動法人)トイボックス飲食サービス部田中美希さんにお話を伺いました。

 

TSUMIKI COFFEE(ツミキコーヒー)』のサスティナブルな取り組み

ツミキコーヒーのサスティナブルな取り組み

 

SDGsを達成するためのサスティナブルな取り組みを田中さんに質問すると、「まず脱プラはとても意識しています」とすぐ返ってきました。

SDGsとは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称で、気候変動やフードロス、貧困や飢餓など世界で今起きているさまざまな問題の中、国連加盟全193カ国で目指す共通のゴール(目標)。

TSUMIKI COFFEE』でも積極的に取り組みを行っていて、脱プラスチックについてはテイクアウトの包装材の工夫やマイボトルの推進に力を入れられています。

 

「エコ」と「満足度」の間を探る

同店では紙カップ、紙ストローに加えてリッド(ふた)まで紙製に。

またテイクアウトのボックスも紙にしたものの、温かい料理を詰めるとどうしても熱や湿度で柔らかくしなってしまう。

そこで今試しているのが紙より強度がある、コーンスターチという自然に還る素材です。

「エコだけを意識するだけでも、お客さんの満足度を優先するだけでもなくその間を探ることが大切」と田中さんは言います。

 

サスティナブルな工夫は細部にまで

マイボトル持参を推奨し、オリジナルボトルの販売はじめボトル持参で毎回50円の割引が受けられます。

またプラスチックを減らす目的の一環で、給水スポットへの登録も進めているそうです。

ほかにも、自然に優しい植物で染色したボタニカルダイの制服を支給地域の農家や事業者と連携することでフードロスを目指す、地産地消を心がけた食材調達を行うなど、SDGsを達成するためのサスティナブルな工夫は細部にまでみられます。

 

地元商店との交流から生まれたメニュー

tsumikicoffee地元の商店との交流から生まれたメニュー

ランチの「トマトソースパスタ」(1200円)には門真レンコンを使用

 

地域連携・地産地消への取り組みは、『TSUMIKI COFFEE』を語る上で外せません。

店名に入った主力メニューでもあるコーヒーは門真市の京阪本線古川橋駅近くにある、『スギハラコーヒーロースター』のもの。

『スギハラコーヒーロースター』の店主は「Qグレーダー」を持つ、コーヒー豆の品質鑑定士でもありそのクオリティの高さは折り紙付きです。

さらにこちらのコーヒー豆は、生産者と相談しながら直接やり取りして購入する、「ダイレクト・トレード」を採用しているそうです。

ほかにも門間市内にある『若狭や綿製所』の生パスタや『Revemarcher』のパン、そして門真市の名産であるレンコンなど地元産の食材をメニューに使用しています。

 

門真レンコンは幻の食材

実は門真レンコンは門真の特産品ではあるけれど、生産量が激変したこともあり地元でもスーパーなどでは購入ができない貴重なもの。高級料理店など一部の飲食店や百貨店で販売される幻の食材でもあるのです。

一般的なレンコンだと火を通してもある程度シャキシャキ感が残りますが、門真レンコンは火を通すともっちりと柔らかくなり食べやすくなります。

以前筆者が同店でいただいたときには、今までのレンコンの概念がひっくり返りました。

 

ランチの「TSUMIKIバーガー」(1200円)は数量限定

ランチの「TSUMIKIバーガー」(1200円)は数量限定

 

パクパクッと数口で食べられるミニサイズで、ハンバーグ・フィッシュ・厚焼き卵と種類の違う具材を楽しめる「TSUMIKIバーガー」は売り切れ必至のメニュー。

味へのこだわりはもちろん、見た目も「映え」て人気の一皿。

田中さんは笑って「地元ベーカリー『Revemarcher』に、店名の積み木っぽい、〇▽□のパンを小さいサイズで作ってほしい!と無理なお願いをしてみました」と誕生秘話を教えてくれました。

その結果、こんなに可愛らしいバーガーメニューが完成したのです。

 

tsmikicoffeeの田中さん

「カフェラテ」(490円)のアート。左からウサギと栗坊

 

店名にもある通りコーヒーには強いこだわりがあり、ロースターの『スギハラコーヒーロースター』の店主と共に何度もカッピングを重ね、「『積み木』を現すようなユニークなものを」追求し続けて生まれた「TSUMIKIブレンド」はケニア、コロンビア、グアテマラという3種の豆が織り成す独自ブレンドに。

また今回お話を伺った田中美希さん自身、パリスタ歴10年という大ベテランです。

同ロースターのエスプレッソ豆を使ったカフェラテを注文すると、飲むのがもったいないくらいの可愛いラテアートを施してくれますよ。

 

楠(くすのき)の温もりに包まれる広々とした空間

楠の温もりに包まれる広々とした空間tsumikicoffee

 

TSUMIKI COFFEE』に足を踏み入れると、まず外観からは想像ができないほどの広々とした空間に驚きます。大きく取られた窓から光がたっぷりと差し込み、随所に使われたナチュラルな木の素材が心地いい!

インテリアについては、門真市の木である楠をインテリアに取り入れることは最初に決めていたそう。

カウンターやレジやエスプレッソマシンを置く台はその一枚板で作られ、存在感に目を奪われます。またランプシェードや年輪アートなど、ここならではのユニークなインテリアをいくつも見つけることができます。

 

木製のランプシェードから漏れる光はまるで木漏れ日

 

エスプレッソマシンは「CafeRacer(カフェレーサー)」のホワイト&ウッド

 

店内の中心にあり目を引くエスプレッソマシンは、イタリアのサンレモ社のもの。ナチュラルな店内のテイストに、まるで設えたようなフィット感です。

 

最後に

 

20204月、コロナ禍の真っ只中ともいえる時期にオープンした『TSUMIKI COFFEE』。

コロナ仕様が基準のスタートだったので大変だったのではと聞くと、「スタッフがオペレーションに慣れる時間にもなったし、テイクアウトやメニューの改善など色々とトライ&エラーを繰り返す時間がもらえたと思う」と田中さんから前向き答えが返ってきました。

スタートして微調整というのは、少し先も見えない現代の流れにおいて新しいビジネスのコツなのかもしれませんね。

また宿題カフェで子供はもちろん、FREE WIFIやコンセントの完備でリモートワークをする社会人にも、そして併設のホールでのイベントの関係者や訪れた人も立ち寄りやすい場所。

地球のことを考えるのは大切、でもまず地域のことを考える。TSUMIKI COFFEE』ではそのバランスが絶妙に保たれているのを感じました。

美味しいコーヒーや料理以外にも、つい足を運んでしまいたくなる理由はいくらでも見つけられる、地域の人に愛されるカフェでした。

 

TSUMIKI COFFEE

■add:大阪府門真市末広町29-1
■access:京阪電鉄「古川橋駅」より徒歩5
■open10:0021:30LO21:00)、土日祝日9:00
定休日:火曜
■HPhttps://npotoybox.jp/lumi/institution/tsumiki-coffee.html
■Instagram@tsumikicoffee

[ 【門真市・カフェ】地元民の憩いの場所、ローカルビジネス×サス... ]サステイナブル2020/11/19 12:00