【四条大宮】動物と健康のためにヴィーガンの選択肢を。『素食カフェ・Ren』から広める台湾精進料理 vol.1

素食カフェ・Ren

 

サステイナブルな取り組みや、ローカルビジネスを意識したカフェやレストラン、ショップなどを紹介していきます。

今回は本店の和歌山と京都に3店舗を構える『素食カフェ Ren』、四条大宮店の店長である木本ゆかりさんにお話を伺いました。

阪急京都戦「大宮駅」や嵐電の「四条大宮駅」より徒歩5分弱、大通りから少し入った住宅街の中に静かにたたずむ同店。

午前11:30から午後9:00まで通しで営業されていてランチ、カフェ、ディナーでいつでも利用できる器の広い一軒です。

 

台湾の精進料理「素食」とは

 

『Ren』で提供されているのは台湾の精進料理、素食です。

「そしょく」と聞いて私たちがまずイメージするのは「粗食」ではないでしょうか。粗食とはご飯とみそ汁におかず数品、というシンプルな日本の食事のこと。

こちらで食べられるのは「台湾素食(タイワンスーシー)」という完全菜食者向け、台湾の精進料理なのです。

 

台湾の日常に溶け込んだ食生活

人の雰囲気やファッションなど、アジアの中でも様々な面で日本と似ているイメージがある台湾ですが、実は人口の10%がベジタリアンなのだとか。

それは宗教や健康上の理由からだそうで、「ときどき菜食を取り入れている人も合わせると30%くらいがベジタリアンらしいですよ」と木本さん。

実際に台湾では、スーパーのお弁当や昔ながらの食堂でも「素食」というサインのある商品、お店を見つけるのは簡単で、それくらい人々の食生活に溶け込んでいるのだということがわかりますね。

参考文献:wikipedia 台湾素食

また『Ren』で提供される素食は動物性食品(肉、魚、卵、乳)を一切使用しないのに加え、玉ねぎやニラ、ニンニク、らっきょう、ネギの「五葷(ウーフン)」も使っていません。
五葷は、陰陽五行説によると五臓に負担が掛り、精神にも影響すると考えられているのです。

 

和歌山から日本へ!健康食「台湾素食」を広める

和歌山から日本へ!健康食「台湾素食」を広める

 

『素食カフェ Ren』は台湾から移住したオーナーと、四条大宮店を運営している木本さんの2人で和歌山から始まりました。

オーナーが台湾出身だからというだけでなく、自身もその恩恵を受けたからこそ伝えたい食文化があったようです。

 

大病を乗り越えベジタリアンに

出会った当時は2人ともベジタリアンではありませんでした。

ある日オーナーは、肝臓の大病を患い大手術を受けることに。一時は悪化し命が危ぶまれましたが、奇跡的に一命を取り留めてから健康や環境、命について向き合い見直すきっかけになったと言います。

大病を乗り越えすっかりベジタリアンになったオーナーより、その魅力や体験を伝えられ、和歌山でオープンしたお店を手伝ううちに、大木さんも徐々にベジタリアンへと移行していったのだそうです。

 

目指すのは地球で暮らす全ての生き物が幸せに暮らせる世の中

健康面はもちろん、木本さんは「命を摂取することの重み」を何度も強調されました。

仏教には「因果因縁」という言葉があり今の行いは未来の結果につながる、すなわち蒔いた種を刈る、カルマ、などの意味で使われています。

命を摂取するということは、その代償を払うことにつながるということ。

野菜は根を残すとまた生えてくるけれど、動物は一度きりの命であることを改めて考えさせられます。

オーナー自らの経験を経てその健康への効果を実感していること、また動物を守りたい思い、地球上のすべての人々や生き物が幸せに暮らせる世の中を目指し、「台湾素食の素晴らしさをひとりでも多くの人に知ってもらいたい」との一心でオープンされたお店。

今では京都で3店舗展開し、日々人々に身体と地球に優しい料理を提供されています。

 

素食こそ「サステイナブル(持続可能)」な選択

素食こそサステイナブルな選択

 

サステイナビリティを考えるなら、究極は動物性食品を摂らないことに行きつくのでは」と木本さんの言葉通り、素食を選ぶことは地球環境を守るためにも大きく貢献しています。

 

畜産は温暖化を引き起こす!?

畜産が温暖化の原因のひとつであることを、聞いたことがあるのではないでしょうか。

「国連食糧農業機関(FAO)」によると、人為的メタン排出のうち37%は家畜に起因すると見ています。

家畜、特に酪農(牛)から排出されるゲップ(メタンガス)は一日に約100~200リットルで、それはCO2の21倍の強力な温暖化効果があるといい、その深刻さを考えさせられます。

それだけではなく畜産のために使う飼料や水の量も膨大で、本当に必要としている飢餓が問題となる地域まで届かない、さらにそれらを作るために森林伐採が行われていることも頭に入れておきたいですね。

参考文献:NPO ローハスクラブ

 

素食の効果は?実際の体感をお聞きしました

素食カフェRen

 

ベジタリアンに移行した木本さんに、実際に体感している効果をお聞きしました。

以前はお肉も食べる通常食だったという木本さん。そのときの体調をお聞きすると、

「もともと虚弱な体質で、胃腸も弱く胸焼けが日常茶飯事だったから常に食欲もなく、食に対して楽しみも見つけられず…。しかもホコリに特に弱くアレルギー持ちで、鼻炎も患っており、常に薬を飲んでいましたね」とのこと。

今はお会いするといつも笑顔で「健やか」という印象なので驚きます。

 

食事だけで体調が改善するとは

そんな彼女ですが、オーナーに勧められて始めた素食で体調に変化が起き始めたと言います。

「正直、食事だけで体調が改善するとは信じがたかったし、そこまで期待はしていなかったんです。笑。

でもオーナーの「命を摂取するということ、あなたもいつかお母さんになるのならその意味が想像できるでしょう」という言葉で目が覚めたというか、気持ちが決まりましたね。だから私は身体のため、というより動物や生き物の命のために、動物性食品を摂ることを止めたんです」

 

不調がひとつずつ解消されていく

そんな彼女ですが、3ヶ月から4ヶ月ほど経ち、「あれ?」と思うことが増えたのだそう。

とにかく身体が軽い。そして鼻炎や胸やけも気付けばもうしばらく起きていない、と気付いたというのです。

「どれも大きな病気ではありませんでしたが、病名こそつかないものの毎日かなりの不調を抱えていましたから、それらがひとつずつ解消されていくのに驚き感動しました

特に鼻炎がなくなったときなんか、え、こんなにハッキリと匂いってわかるものなの!? って。苦笑」

 

ベジタリアンに移行した木本さんの身体に起きたことを、科学的・医学的な根拠で証明はできませんが、人間も自然の一部として捉えたときにその変化はとても自然なことのように感じませんか。

「そもそも腸の長さも、消化酵素も、日本人のそれは肉食に対応してないんですよ」という木本さんの言葉が印象に残っています。

 

最後に

日本にも精進料理がありますが、そのような完全菜食の食事はまだまだ一般的ではありません。

でも台湾では北米やヨーロッパなどほかの海外と同じように、「素食(ベジタリアン)」というカテゴリーが浸透していることに驚きました。

さらにそういった食事が身体に及ぼすポジティブな影響を、実際に体験した人の口から聞けたことも大変興味深い取材になりました。

vol.2では、『素食カフェRen』で実際に提供されているメニューやお店についてもより詳しくご紹介していきます。

次回もお楽しみに!

 

『素食カフェRen 四条大宮店』

■add:京都市中京区壬生坊城町12-7
■access:阪急「大宮」駅・京福電鉄「四条大宮」駅より徒歩4分
■open:11:30〜21:00(LO20:00)
■定休日:日曜
■HP:https://cafe-ren-shijyoomiya.therestaurant.jp/
■Instagram:@vegecafe.ren

 

『素食カフェRen 和歌山本店』

■add:和歌山県和歌山市園部1670-6
■access:JR西日本阪和線「六十谷駅」より車で約10分
■open:11:00~17:00※夜は前日までの完全予約制(3名以上)
■定休日:月曜
■HP(和歌山本店):https://cafe-ren.therestaurant.jp/

 

『素⾷カフェRen 堀川商店街店』

■add :京都市上京区桝屋町 1 堀川下長者通り下る
■access :地下鉄烏丸線「丸太町」駅より徒歩15 分
■open :11:00~20:00
■定休⽇:不定休
■HP :https://cafe-ren-horikawa.therestaurant.jp/

 

『素⾷カフェRen 銀閣寺店』

■add :京都市左京区浄土寺西田町115-15
■access :京阪電鉄「出町柳」駅より徒歩18 分
■open :11:30~21:00
■定休⽇:日曜
■HP: https://cafe-ren-ginkakuji.therestaurant.jp/

 

 

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